相棒 season16 最終回 3月14日(水)
相棒はテレビ朝日で毎年10月から翌年の3月まで水曜日の夜9時に放送されている刑事ドラマです。誰もが知っている説明不要の人気シリーズですね。
今回のあらすじ……週刊誌記者の楓子がエスカレーターから転落し、負傷する。楓子はその場に居合わせた6人の警察関係者のうち誰かに突き落とされたと主張し、6人を容疑者として誌面で告発する。警視庁特命係の杉下右京と冠城亘は独自に調査を始める。
ここからはネタバレ注意です。僕なりの面白かった点をまとめてみました。
① 特定厨を高く評価する右京さん
右京「彼らは画像の中のわずかな手がかりを元に対象の身元などを突き止めて行くようですねえ。その調査力は侮れませんし、根気と執念は驚嘆に値します」
右京「不謹慎を承知で申し上げれば敵ながらあっぱれですねえ」
いやー、まさか右京さんの口から特定厨を評価する言葉が出るとは思いませんでした(笑)
そもそも特定厨の存在を知ってたんですね。まあプリキュアのことも詳しい右京さんですから不思議では無いですね。右京さんが知らないことってあるんでしょうか?
② ヤクザ役の遠藤雄弥さん
眼鏡かけた関西弁のヤクザ、この設定の時点で大好物ですがそれに加えて遠藤さんの演技が上手い。1回目の取り調べでの伊丹に対する怒声、芹沢に肩をつかまれた後の「折れた」の小芝居、2回目の取り調べでのヤクザとしての信念を語るシーン、どれも素晴らしかったです。
③ 今回のキーマン・中園参事官
刑事部長の内村の腰巾着である毛髪の少ない参事官・中園照生。彼もまた容疑者の警察関係者6人のうちの1人です。そのため風間燦王会の組員に彼も青木と同じように階段から突き落とされてしまいました。
実は中園参事官は楓子を突き落とした犯人を目撃していました。その犯人のせいで自分はヤクザの報復に巻き込まれた。しかし犯人の名前は自分の口からは言えない。だから中園参事官は特命係に「犯人を見つけてみせろ!」とけしかけました。
面白いのはそのシーンのカメラワークです。彼の薄い頭頂部を上から撮る構図になっていました。また、右京が容疑者6人を集めて犯人を解き明かすシーンでも彼の頭頂部を映していました。「不毛なのは俺の頭だけで十分だ……!」という台詞と共に。
結局、右京さんは中園参事官の行動、「女性を突き落とす卑怯者」という発言をヒントに犯人の正体に辿り着きます。中園参事官の口から言えない人物、「卑怯者」と形容できる人物。
中園参事官は今回の事件のとても重要なキーマンでしたね。特命係に無意識にヒントを与える役割でした。もしかしたら、わざとヒントを与えていたのかもしれませんね。まあ、それは無いと思いますが(笑)
突き落とした突き落としてないの水掛け論でどう展開させるのか疑問でしたが、そこにヤクザの報復を絡ませてくるとはさすがでしたね。楓子に風間燦王会の若い衆が捕まっていることを伝えた人物は一体誰なんでしょうか?あと内村刑事部長のヤクザとの癒着が糾弾される日は来るのでしょうか?次のシーズンに色々と繋がっていきそうですね。
最終回2時間スペシャルの割には地味な回でしたが面白かったです。
長文読んでくださりありがとうございました。